ラグランジュ未定乗数法についてのメモ
Published: 2022/7/3
ラグランジュ未定乗数法とは
多変数関数 が、 ()の制約の下、その極値を取る点はどこか、を求める手法。
と定義した に対して、以下を制約式を解く。
2変数, 1制約であった場合の分かりやすい解説は次。
ラグランジュの未定乗数法とは~意味と証明~
ラグランジュの未定乗数法 (Lagrange multiplier) は,多変数関数における,条件付き極値問題を解く方法を指します。これについて,その内容とイメージ,証明を解説しましょう。
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多変数, 多制約の場合の説明
https://fd.kuaero.kyoto-u.ac.jp/ja/node/28
上記のページにある "Lagrange1.pdf" が分かりやすい。 これを参考に、陰関数定理を用いない、ざっくりとした説明は以下。
まず解くべき の制約のうち、 についてのものは、元々の条件である と同値。 また、 についてのものは、以下と同値。
が にて各 の制約の下に極値となるためには、 を法線ベクトルとする超平面を として、 の下で から微小に移動した時に、その移動方向と が直交する必要がある。 の法線ベクトルたちの張るベクトル空間こそが、 の直交補空間であるので、上記の式を満たすような が存在し、かつ がすべての で成立することで、 が制約上の極値を持つ。
また、 が線形独立であれば、陰関数定理を用いて、厳密に証明ができる模様。
Tags: 数学
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