iOS App 開発と Xcode のバージョン

Published: 2023/10/1


例えば、 2023/10/01 現在で以下の公式サイトを見てみると、

2023年4月現在、App Storeに提出するiOSアプリとiPadOSアプリはすべて、Xcode 14.1以降およびiOS 16.1 SDK以降でビルドする必要があります。

という記述がある。

つまり、 iOS アプリの開発を行って App Store の開発に載せていくためには、基本的に、 Xcode のバージョンアップに追随していく必要がある。

古い Xcode じゃないと動かないプロジェクト問題

たまに、古い Xcode じゃないと動かない iOS プロジェクト、というものに開発案件で遭遇する。 これは、当時の開発で使われていたライブラリやコード等が、最新の Xcode (SDK) とは互換性がなくなってしまったがために発生する。

最新からマイナーバージョンが1つ違う程度であれば、旧 Xcode を Apple のサイトからダウンロードし、最新版の隣にインストールしながら、実際に利用したいバージョンを xcode-select していくことによって、開発の継続はできなくもない様子。

メジャーバージョンを跨ぐぐらい古い Xcode を使いたい場合は、同様の手順を行ってみて、動くかどうか天に祈る、ぐらいしか手がない模様。 というのも Apple としては最新の macOS とそれに対応する最新 Xcode のみをサポートしていく方針の様子で、たまたま旧 Xcode と新 macOS の間の相性が避ければ問題なく動くが、そもそもがサポート外なので、どこで不具合が発生してもおかしくはない。

例えば Xcode サポート表サイトとして有名なのは下記ではあるが、各 Xcode が動作するために必要な最低の MacOS のバージョンはまとめられているが、各 Xcode がどの macOS まで動くものなのかについては、基本的に知見がない。

StackOverflow でのぼやき:

It's a pity that Xcode Releases doesn't tell you the maximum system requirements (i.e. the latest version of macOS that it will run on.)

まとめると

基本的に Xcode やライブラリのバージョンアップは、 iOS 開発を行っていく上ではマストであり、放っておくと App Store への submit すらできなくなり、また、そもそもそのプロジェクトを開くための環境(Xcode)すら動かなくなっていく。 基本的に、 iOS アプリの開発においては、 Xcode は常に最新版に上げる、のが得策である。


Tags: iosxcode

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