スポーツには闘争的なものと競争的なものがあり、それと個人・団体によって大きく類型を分類できる、とする理論。
闘争は、相手に影響を与えながら、目的を達成しようとする営み。 競争は、各々が研鑽して、その出来を競べる、という営み。
闘争は、なので、上達のサイクルの起点がまず試合になる。 一方、競争は練習がまずサイクルの起点となる。
団体になるとき、競争的チームワークとは、各々が、各々のやり方で、ベストパフォーマンスを発揮することである。 闘争的チームワークとは、「チームの方法で」「チームのベストを尽くす」ことである。 闘争的チームワークにおいて目指すべきは、団体的集中状態である。 これには、コミュニケーションが不可欠となる。
コミュニケーションにおいて、ボディランゲージなども重要でありながら、特に改めて注目するべきは、感情によるコミュニケーションである。
そもそも人間の意思決定において、感情は大きなウェイトを占める。 それは感情の表出と感情の回復によって達成される。 欧米の人は、これが文化的に自然とできているが、東洋の人は、どちらかというと感情を抑えるのが文化である。 それぞれの文化の感情に関するデフォルトが違うのであるので、感情(によるコミュニケーション)の理論も、それぞれで別になるであろう、と主張する。